近視は、多くの場合、目の奥行(眼軸)が伸びることで生じます。
小児期に眼軸の伸びを抑制することで、近視の進行を抑える治療が海外では行われています。現在、日本では保険適応となっておりませんが、自費診療にて治療を受けることができます。
当院では、0.01%低濃度アトロピン点眼による治療を行っております。
治療に関する費用は、検査費用2000円(税込)、点眼薬1本3300円(税込)となります。
0.01%低濃度アトロピン点眼治療は、シンガポールでの臨床研究で近視進行抑制効果があることが確認されました(*1)。
2021年5月、日本でも7つの大学病院で行われた研究が「Japanese Journal of Ophthalmology」に掲載されました。
この研究では、「基準に従って点眼すれば、低濃度アトロピン(0.01%)は小児の近視の進行予防に有効かつ安全である」と報告されています(*2)。
*1 : Chia A, et al. Atropine for the treatment of childhood myopia: safety and efficacy of 0.5%, 0.1%, and 0.01% doses (Atropine for the Treatment of Myopia 2). Ophthalmology. 2012;119:347-354.
*2 : Osamu Hieda, Takahiro Hiraoka, the ATOM-J. Study Group. Efficacy and safety of 0.01% atropine for prevention of childhood myopia in a 2-year randomized placebo-controlled study. Japanese Journal of Ophthalmology 2021;65:315-325.
当院では、同様に眼軸の伸びを抑制する効果があるサプリメント(クロセチン1日7.5mg摂取)もご提案させていただいております。